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そのとき蛙は何を想った

妻が読んでいる、いしいしんじのエッセイに、氏の小説が予備校の国語の

問題になって送られてきたからその問題を解こうとしたら全く解けなかっ

たという話があったそうな。いわゆる現代文のテストですな。

確かに、現代文の問題というのは難しい。漢字の書き取りなどと違って、

登場人物や作者の思っていることなどは、本来明確な答えなど存在してい

るのかどうかさえ疑わしい。読書量が多くても、作者の意図を正しく理解

できるとも限らないし、意図があるか否かすら作者に聞かねば分からない

のだから…僕は高校生の頃、読書好きの現代文嫌いだったんですよ。

 

2月の2週目は、確かなことは言えないけど、大きな変化がなければ僕が通

った大学の入試だろうと思う。大雪に見舞われた入試だったことを思い出

します。現代文嫌いの僕は英語と数学と理科の3科目で受験できる私立の理

系を選択しました。まあ、僕の入試などはどうでもいいことですけど、ふっ

と思い出したから…この寒さの所為かなあ。

 

年末、28日でしたか、がらんとした店のソファで席ごろんとしてました。

手を伸ばして後ろの席の仕切りにしている本棚から適当に一冊本を抜き取

ったら、伊坂幸太郎の「重力ピエロ」でした。ヒマを持て余しそのままソ

ファで読みふけっていたら、主人公の兄弟が子供の頃、井伏鱒二の「山椒

魚」を読んで、その冒頭の…山椒魚は悲しんだ。…というフレーズの山椒

魚を自分の名前に変えて親との会話の中で使っていたとういエピソードが

あったんですよ。それが何となく気になったんでしょうねえ。

 

正月のブックオフのセールに足を運んだ時、偶然井伏鱒二の「山椒魚」を

見つけたんです。80円だったから何となく買いました。「山椒魚」は井伏

鱒二の代表作ですよね。どんな話か知ってます?僕は題名も知っていたし、

岩屋に閉じ込められた山椒魚の話だということは知ってましたが、それ以

外はほとんど思い出せませんでした。そもそも、ちゃんと読んだのか?現

代文か国語の授業で聞いたのかすら思い出せません。

 

兎も角、その「山椒魚」を読んだワケです。古い言い回しが多くて、その

上、岩波文庫の小さな活字も手伝って読みづらかったですね。あらすじは

書かないですけども、この話には山椒魚と蛙が出てくるんですよ。それで、

最後に山椒魚が蛙にこう聞くのです。「お前は今どういうことを考えてい

るようなのだろうか?」と。すると蛙はきわめて遠慮がちに「今でもべつ

にお前のことをおこってはいないんだ。」と答えるのですよ。そこでやや

唐突な感じにこの話は終わるんですけどね。

 

それがどうした?って話ですけど、この時の蛙の心情が分からなくて…。

もう一月以上経つのに、しばしば思い出しては蛙は何を想ったんだろうっ

て考えちゃうワケです、何故か料理している時に…。今夜もテッペイ君を

手伝いにフレスカの厨房に立っていたんですけど、パスタを振り、カツレ

ツを焼く合間に蛙の気持ちを考えていました。山椒魚によって岩屋に閉じ

込められた蛙、空腹で死にそうな蛙、最後のセリフはどういう意図がある

んだろう?まっ、どうでもいい話ですけど…。

2017.02.12 Sunday 02:12
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2019.08.15 Thursday 02:12
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