僕はスタッフにも怒ることなんてないし、普段から誰にも怒らないように
気をつけているんですわ。それでも、時々娘にイラッとして厳しい言葉が
出ちゃいますよ。なんせふざけたキャラですからねあの子は…。
先日、言うことを聞かないマメに娘が「いいかげんにしな!」と言ってい
るのを聞いたとき、こりゃ気をつけなきゃ…と思いましたよ、アレは完全
に僕のパクリでしょう。むちゃぶりされているマメも気の毒でしたけどね。
どうしてこう余計な言葉は簡単に覚えるのでしょうねえ。妻にも気をつけ
るように注意したんですよ。なにせ、リュックを下ろす時にタメ息交じり
に「めんどくさ」って言うらしいんですよ、3歳児が…。
あの「めんどくさ」は妻のパクリですからねえ。このままじゃ、ぐうたら
妻にものぐさ娘などという、想像するだけでダルくなりそうな家族になり
そうですから。妻も金輪際「めんどくさ」を使わないと決意してましたよ。
店で使うブドウがなくなって急遽スーパーに買いに行った時ですよ。外で
遊んでいたから僕を見つけてついて来たんですけどね。一緒にブドウを見
ながら、僕はじくが若くて粒がそろっているブドウを手に取ったんですよ。
そうしたら娘が、コレがえんとちゃう?なんて大阪のオバちゃんみたいな
口調で話しかけてきたんですけど、何で?って聞くと「お母さんが、粒が
多い方がええって言よった。」なんて庶民臭いこと言うわけですよ。
それで思ったんです。僕が言葉遣いにいくら気をつけても、彼女の手本は
母ですよ、やっぱり。言葉遣いからブドウ選びまで、隠し様がないですね。
親の顔が見たいなんて言われる日が来るかもしれませんけど、まあ、今の
感じじゃ親の顔を見るまでもない…ですかな。